本日は【どもり】について解説させていただきます。
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Toggle【どもりとは?】
どもりとは、話す際に言葉が途切れたり音声がつっかえたりする発語障害の一種です。
特にストレスのある状況や公の場での話し方など、特定の状況下で症状が強く現れることがあります。
この症状はその方の性格的な部分にも関係しますし、程度や症状の特徴は異なります。
しかし、神経学、脳神経学の観点からは以下のような原因が考えられます。
【考えられる原因】
①遺伝的要因:どもりには遺伝的要因が関与していると考えられています。
言語処理を担当する脳の領域や神経回路の発達に影響を与える可能性があります。
例えば前頭葉やブローカ野といった言語処理に関与する脳領域の活動が異常な場合があります。
②その方の性格上の問題:お話が得意な方もいれば不得意な方もおられます。【どもり=症状】という訳では必ずしもありませんので、日常に問題がなければ特に気にする必要はないと思います。
③神経伝達物質の異常: ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質のバランスが崩れることで、どもりの症状が引き起こされる可能性があります。神経伝達物質の異常は、脳の正常な言語処理や制御に影響を与えることが考えられます。
【対策】
どもりの対策は個人によって異なりますが、以下のようなアプローチが一般的に有効とされています。
①言語療法や発語矯正トレーニング:こちらはどもりの症状を軽減させるための効果的な方法です。
特定の音声やリズムの練習、呼吸法の改善などが含まれます。
②ストレス管理: ストレスはどもりの症状を悪化させる要因となることがあります。
ストレスを軽減するための方法としては、リラクゼーション法やメンタルヘルスのサポートを受けることも有効です。
③認知療法: 自己評価や自己受容を高めるための認知療法は、どもりの症状を軽減する助けとなります。
自己否定的な考え方を改善し、自信を持って話すことができるようになるでしょう。
④薬物療法: 一部のどもりの症例では、薬物療法が有効な場合があります。
神経伝達物質のバランスを調整するための薬物が使用されますが、個々の症例に合わせて医師の指導のもとで行う必要があります。
【当院のアプローチ】
当院のどもりに対してのアプローチ法はどもりを治す目的では行いません。
まずは首から骨盤にかけての背骨の状態を細かくチェックさせていただき、必要であればカイロプラクティックアジャストメント(矯正)をさせて頂きます。
そして背部や腹部の筋肉の緊張も発語に関係しますので状態を確認させて頂きます。
そうすることによって全身の神経の流れをよくする事で、どもりに関係する脳神経(顔面、舌咽、迷走、副、舌下)の緩和を目指していきます。
その中でも特に3つの脳神経と密接に関係している頚静脈孔周辺の硬さもしっかりと把握します。
もちろん、全身の状態をしっかりと把握したうえで施術を行います。
【まとめ】
どもりは発語障害の一種であり、遺伝的要因や脳の構造・機能の違い、神経伝達物質の異常が関与していると考えられます。
神経学、脳神経学の観点からは言語療法や発語矯正トレーニング、ストレス管理、認知療法、薬物療法などが有効な対策とされています。
どもりの症状は個人によって異なるため、専門家の指導のもとで最適なアプローチを選ぶことが重要ですが、カイロプラクティックによって症状が緩解されるという話も多いです。
とくに急にどもりが出てきた方や、緊張すると症状が発症するという方は全身の自律神経の調節にエラーが出ている場合が多いので一度ケアされる事をお勧めします。
以上、どもりについての概要、考えられる原因、そして対策を神経学、脳神経学の観点からまとめました。
お役に立てれば幸いです。
どもりについて詳しくしりたい方はこちらもどうぞ【どもりについて】

黄(ファン)のプロフィール
カイロプラクティック業界に携わり15年目になります。
これまで名古屋のカイロプラクティック専門学校、サンフランシスコへ解剖研修留学、大阪のカイロプラクティック専門学校(現在は閉校)を卒業し国際基準であるカイロプラクティック理学士(Bachelor of Chiropractic Science)を取得。
現在も様々なセミナーを受講し続けております。
「人が良くなるとはどういうことか?」を常に追求し続けるため、そして【日本に正しいカイロプラクティック】を普及する為に地元春日井にて「イネイトカイロプラクティックオフィス」を開院。
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※カイロプラクティックについて知りたい方はこちらをどうぞ→【カイロプラクティックと整体の違い】