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カイロプラクティック院

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春日井市中央通1丁目94駅前第一協同ビル2F

春日井市にある国際基準のカイロプ院、イネイトカイロプラクティックオフィスです。

今回は起立性調節障害についてお話させて頂きます。

今回のテーマに関しては、とても膨大な資料を基に作成させて頂きました。

もちろん、起立性調節障害でお悩みの方もこれらすべてが原因ではないと思います。

なのでご自身が気になる部分から読み進めて頂ければと思います。

なかなか理解されない症状です

まず大前提としてお伝えさせて頂きたいことは、起立性調節障害という症状は決して「サボり癖」や「気のせい」などではないという事です。

この症状は特に小学生の高学年か中学生にかけて多くみられる疾患ですが、個人的に思うのは最近では低学年の方や大人の方もこの症状の方が増えていると感じます。

特に春先に多いと言われておりますが、春のみならず季節の変わり目にこの症状を訴えられる方は多いです。

なかなか見た目にも分かりづらい症状ですので、周囲から理解を得られず辛い思いをする方がほとんどです。

なのでこの記事を通じて起立性調節障害に対してご理解いただければ幸いです。

① 起立性調節障害とは

起立性調節障害は寝た状態や座った状態から立ち上がった際、脳に血流がうまくいかず、血圧低下を引き起こす症状です。通常では身体が立った状態になると、心臓は重力に逆らいます。

その結果として血液を脳に送りそれよって血圧が上昇します。

しかし起立性調節障害を持つ人々は、この調節が上手くいかず血圧が急激に低下してしまいます。

なので脳に適切な血流や酸素が供給されず、めまいやふらつきなどの症状を引き起こしてしまうという事です。

この症状は一時的に意識を失うことがあるため、日常生活に支障をきたすこともあります。

特徴としてこの症状は午前中に強く、午後から回復することが多いのが特徴です。

起立性調節障害は自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下する病気です。 そのため、朝になかなか起きることが出来ない、朝の食欲不振、全身倦怠感、頭痛、立っていると気分が悪くなる、立ちくらみなどの症状が起こります。

② 起立性調節障害の症状

起立性調節障害の症状は、立ち上がるときに特に顕著です。主な症状には次のものが含まれます

①めまい、たちくらみ:立ち上がった瞬間にふらついたり立ちくらみがして歩行が困難になります。 ②頭痛:低血圧による頭痛を引き起こすことがあります。 ③朝起きられない:学生の方に多いですが、血圧が不安定なため、朝起きる事が辛くなります。特に午前中が不調になりやすいです。 ④立っていると気持ちが悪くなり、ひどくなると倒れる。 ⑤少し動いただけで動悸がする。 ⑥食欲不振入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる ⑦腹痛が起きやすい。 ⑧顔色が悪い ⑨乗り物酔いをしやすい ⑩夜になると元気

とくに子どもが朝、学校へ行く際にお腹の痛み、倦怠感、眠気などの不調を訴える場面があります。

しかし、お昼ごろには元気を取り戻し深夜まで起きているというケースも多いです。

これを「サボり癖」と考えるのは大きな誤解です。

実は、このような状況も起立性調節障害である可能性が高いです。

③ 起立性調節障害の原因

起立性調節障害の原因は多岐にわたり、以下のような要因が関与しています:

自律神経の異常

自律神経異常と起立性調節障害の関係は密接です。

起立性調節障害は一般的に自律神経の異常に関連しており、これらの身体を自動的に機能調節する神経系に何かしらの不具合が起こると起立性調節障害になりやすいです。

以下にその関係性について詳しく説明します。

自律神経の役割

自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの主要な部分から成り立っており、これらの部分は体内のさまざまな機能をバランス良く調節します。

交感神経は興奮状態に対応し、心拍数を増加させ血圧を上昇、そしてエネルギーを供給します。

副交感神経はリラックス状態に対応し、心拍数を減少させ消化を促進し、エネルギーを保存します。

起立性調節障害と自律神経異常の関係

起立性調節障害は、特に自律神経の交感神経部分の異常に関連しています。通常、立ち上がるときに交感神経が働き、心臓を刺激して血圧を上昇させる役割を果たします。

起立性調節障害を持つ人々では、交感神経が過度に抑制されたり、調節がうまくいかないことにより、立位での血圧に急激な低下が生じます。

この状態により、脳への適切な酸素供給が妨げられ、めまい、ふらつき、一時的な意識喪失などの症状が引き起こされます。

自律神経異常の原因:

自律神経の異常には様々な原因が関与しています。
神経障害、薬物の副作用、自己免疫疾患など実に多岐にわたり。

自律神経の異常が発症することで、起立性調節障害のリスクが高まる可能性があります。

起立性調節障害を適切に管理するためには自律神経の機能についての考慮が必要であり、改善していくためには自律神経の調節が必要となります。

脳灌流圧(のうかんりゅうあつ)の問題

脳灌流圧とは、脳に酸素と栄養を供給する際の脳内圧力を示すものです。

脳は正常に機能するために適切な血液供給が必要となり、これは血圧と脳内圧とが関係してきます。

正常な脳灌流圧の範囲は約60-100 mmHgですが、低い脳灌流圧は脳に酸素や栄養を供給できなくなります。

そのため、脳の機能に問題を引き起こし起立性調節障害のような症状を引き起こすことがあります。

頭蓋内は脳組織(80%)、血液(10%)、髄液(10%)の 3 つの成分で分かれており、これらが正常に循環していることが大事と言えます。

画像参照:総合内科専門医・神経内科専門医のブログ

⑥スマホの使用量を制限する

個人的にはこれが一番の原因になっている気がしてなりません。

なんでも現代人は1日に平均2,600回もスマホに触っているそうです。

スマホ自体が脳のドーパミンを分泌させるような仕様になっているのです。

結論から言えば現代人は【スマホの触りすぎ】となります。

ドーパミンが分泌されるというように、手に取りたいという衝動を起こさせるようにつくられているというのはそのとおりだと思います。

2013年厚生労働省が行った調査によると日本で約420万人以上の人が「スマホ依存症」の可能性があると推測されたので、現代ではもっと多い気がします。

スマホ依存による症状は簡単に分けて以下になります。

集中力の低下

私たちはスマホを通じて日々膨大な量の情報を脳にインプットしております。

スマホを長時間見続けることで、この大量の情報が無意識のうちに脳に蓄積され必要な情報とそうでない情報によって脳のキャパシティががなくなってしまうと言われています。

この状況が続くことにより、人は脳疲労を引き起こしやすくなります。

そうなってくると、いざ目の前の必要な情報に集中できなくなったり、物事を深く考えることが難しくなる弊害が出てきます。

うつ病

こちらも同じですが、スマホを見続けることでブルーライトや画面の点滅、膨大な量の情報のインプットが脳内で絶えず行われ、目や脳が刺激にさらされ続けます。

これにより、脳疲労が蓄積されて感情の抑制が上手くいかず不安感を引き起こしてしまうことがあります。

そして一番怖いのは、こういったストレスを緩和させるためさらにSNSや動画を見ようとして悪循環に陥ります。

なので他者との直接的なコミュニケーションを取る機会が減ったり、生活習慣が乱れたりし、うつ病にもなりやすいのです。

睡眠障害

実はスマホの光は睡眠障害の原因になることが研究でわかっています。

寝る直前のスマホはNG。これをやめるだけで大半の方がよく眠れるようになります。

寝る前のスマホは脳内を緊張状態にしやすくなり、ドーパミンの影響により脳の報酬系が刺激され多幸感を引き起こしやすくなります

なので寝る直前には電磁波の兼ね合いも考慮して自分の身体からスマホを1メートル以上離して寝られることをお勧めします。

※スマホ能についてはこちら→【スマホ脳】

薬物副作用

特定の薬物の服用により起立性調節障害と似たような症状を引き起こすことがあります。
主な副作用としては、だるさ、めまい、除脈、低血圧、手足の冷え、稀にぜんそく発作や心不全があります。

吐き気、嘔吐、食欲不振、動悸や頭痛、ほてりなどがあります。

起立性調節障害の薬物療法を否定するわけではありませんが、可能であればまずは自律神経に対するケアをを行った後に移行することが望ましいです。
なぜならば起立性調節障害の治療には原因となる自律神経の乱れを整える必要があるからです。

したがってまずは首、骨盤、背骨などをしっかりと調節することをお勧めします。

気温の変化

気温の急激な変化により起立性調節障害のような症状が引き起こされますが、これには【ホメオスタシス】が関係しております。

ホメオスタシスは体内のの安定性を維持しようとする生理学的なメカニズムです。

これは体温、血圧、などの生体内の状態が一定の範囲内に保たれる仕組みを指します。

そして、ご説明させて頂いているように起立性調節障害は立ち上がった際に心臓と血管の調節がうまく機能しない症状です。

この症状がホメオスタシスの関連性を説明させていただくと、通常ホメオスタシスは体の姿勢変化に対応して血圧や心拍数を調整し適切な酸素供給を確保しようとします。

この調節機構が正しく機能しないため、立ち上がった際に適切な血圧と酸素供給が維持されず、めまいや失神などの症状が生じることがあります。

このように起立性調節障害は体のホメオスの一部である血圧と心拍数の調節に問題がある疾患であり、これが立ち上がり時の症状を引き起こす関係性があります。

⑨対処法

起立性調節障害の管理と対処法には次のような方法があります。

1日10分でも散歩する

体調を整えるにはやはり運動が欠かせません。

体調不良で学校を休むようになると引きこもりがちになり、起立性調節障害がもっと悪化しやすいです。

体調が悪い日でも、夕方から夜には元気になることが多い症状ですので、可能であれば10分は歩行訓練として散歩をしましょう。

その結果として眠りやすくなり、朝の起きやすさにつながります。

水分をしっかりと摂取する

とくに起立性調節障害の子どもたちは、水分を十分に摂らない傾向にあります。

諸説ありますが、体重30キロの子どもは1日に少なくとも約1.5リットル、45キロの子どもでは2リットルの水分が必要とされています。

それくらい摂らないと循環血漿流量が保てず十分な血圧を維持することが難しくなってきます。

健康な方でも脱水症になるとこれらが低下するので低血圧を起こします。

したがって水分摂取が少ないと起立性調節障害になりやすいという事です。

なので普段から、こまめに水分を摂るようにしましょう。

もちろん、季節によって飲む量は違いますが1日に少なくとも1.5~2リットルは摂ってください。

・カイロプラクティックケア

カイロプラクティックケアによって骨盤や脊柱を整える事はとても大事です。

それは、ただ矯正をすれば良いというものではなく、自律神経系の調節が起立性調節障害にはとても大事だという事です。

特に上部頚椎ケアする必要があります。

なぜなら、上部頚椎にサブラクセーション(ゆがみ)があると脳幹から出ている迷走神経と言う副交感神経の一部が刺激を受けやすくなります。

この迷走神経が上部頚椎付近で刺圧迫されると受けると様々な身体反応を引き起こします。

具体的に説明すると、心拍数が減少して血圧が下がり、血管が拡張します。

そうなる事で気道が狭くなり呼吸が浅くなります。

また、アドレナリンの分泌が抑えられて血管の収縮が抑制されます。

結果としてリラックスしすぎて体に力が入らない状態になるということです。

そればかりではなく、しっかりと全身をカイロプラクティックケアによって調節してあげると、脳灌流圧の流れにもいい影響を及ぼしやすくなります。

なので、こうならないためにも、しっかりとカイロプラクティックケアを行う必要があるという事です。

参考までにどうぞ

黄(ファン)のプロフィール

カイロプラクティック業界に携わり15年目になります。

これまで名古屋のカイロプラクティック専門学校、サンフランシスコへ解剖研修留学、大阪のカイロプラクティック専門学校(現在は閉校)を卒業し国際基準であるカイロプラクティック理学士(Bachelor of Chiropractic Science)を取得。

現在も様々なセミナーを受講し続けております。

「人が良くなるとはどういうことか?」を常に追求し続けるため、そして【日本に正しいカイロプラクティック】を普及する為に地元春日井にて「イネイトカイロプラクティックオフィス」を開院。

気になることがありましたらお気軽にコメントください。

質問が苦手という方はInstagramのDMでも構いませんので、ご遠慮なくどうぞ。

※カイロプラクティックについて知りたい方はこちらをどうぞ→【カイロプラクティックと整体の違い】

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