少し前に当院に来られたご新規様を施術させていただいた際に、あるお悩みを聞かせていただきました。
それは「施術中にどうしても体の力が抜けない」ということ。
症状はいくつかありましたが、個人的にもここが一番気になっているとの事です。
これまでいくつかの治療院に行かれたみたいですが、行く先々で「力抜いてください」と何度も言われたそうです。
挙句の果てには少し強めの口調で言われたり、ため息をされたりして非常に怖かったとのことです。
※個人的には施術者が患者さんにため息をした時点で一発アウトです☝
ご自身でお話をされている最中にも、申し訳無さそうにこちらに気を使っていただいているのが分かりました。
もちろん、体の力を抜けないということは自律神経的にも何かしらのエラーが起きている可能性はありますが、ここで気をつけたいことが1点。
それは「そもそも施術者がしっかりと施術を受けられる側に安心感を持たせて体の力を抜ける環境を整えてあげれてるか?」ことです。
これは何も治療に関わらず様々な人間関係にも当てはめることができます。
「あの人はふさぎ込む性格だから何も話してくれない
」とか「あの人警戒心強いから厳しいね」ということを言ってる方もおられますが言い換えれば、自分が他人に対して安心感を与えられる関わりができていないということ。
上司が怒って「知らないなら聞きに来い!」と言っても一向に聞きに来ないのは部下のせいなのか?
※もちろん、仕事だからやらねばなりませんが
「力抜いてください!」と言っても一向に力が抜けないのは本当に患者さんだけの問題なのか?
自分にリラックスしてくれないのは、本当に相手のせいかな?
今回のケースは非常に学ぶことが多かったです。
自分の行動や関わり方を再度見直していきたいと感じます。
※ちなみに今回のご新規様は、術前にしっかりとヒアリングをさせていただきましたが、一度も緊張されることなく骨盤も頚部も非常にスムーズなアジャストメントをさせていただく事が出来ました。
一般的な【過緊張】に対しての見識はこちら

黄(ファン)のプロフィール
カイロプラクティック業界に携わり15年目になります。
これまで名古屋のカイロプラクティック専門学校、サンフランシスコへ解剖研修留学、大阪のカイロプラクティック専門学校(現在は閉校)を卒業し国際基準であるカイロプラクティック理学士(Bachelor of Chiropractic Science)を取得。
現在も様々なセミナーを受講し続けております。
「人が良くなるとはどういうことか?」を常に追求し続けるため、そして【日本に正しいカイロプラクティック】を普及する為に地元春日井にて「イネイトカイロプラクティックオフィス」を開院。
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