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今回は「高次脳機能障害」についてお話していきたいと思います。

高次脳機能とは、何かしらの原因によって脳に損傷を受けた際に残る後遺症の事を言います。

特徴としては色んな症状が絡み合って出てくる場合が多く、どれか一つに限定出来るものではありません。

そして「見た目」だけで判断できないのも特徴です。

特徴的な症状としては大きく分けて4つになります

  • 注意障害
  • 記憶障害
  • 遂行機能障害
  • 社会的行動障害
  • 注意障害

注意障害といっても症状はたくさんあります。

何かをやっている時に眠ってしまったり、問いかけに対して非常にゆっくり返答されたりします。

応答の速さに一貫性がないのも特徴です。

集中力の欠如というのもあり、自分が本などを読んでいる際に誰かが近くで会話を始めると本の内容が入ってこなくなったり、会話の内容に気を取られやすくなります。

あとは二つの行動を同時に行えなかったりもします。

例えば話を聞いてメモをまとめたり、同時に料理を作ったりという事です。

  • 記憶障害

こちらもいくつかの症状に分類することができます。

特に記憶というものは「長期記憶」と「短期記憶」に分けられます。

物を覚える、覚えたものを覚え続ける(貯蔵)、そしてそこから思い出す(検索)という3つの段階に分ける事が出来ます。

各個人によりこの3つの内でどの症状が出ているかが異なってきます。

ひとつずつ順番にご説明させて頂きます。

「符号化」

物事を覚える段階の状態を「符号化」と呼びます。

覚えるべき情報を脳の中で処理しやすい形に変換してくれ頭の中に記憶を貯蔵する特徴があります。

この符号化は記憶の入り口となる部分ですので、この符号化に失敗すると記憶は定着しません。

失敗の原因は注意の問題に関与していることがあり、他人の会話に気が散ったり本を読んでいたら鍵の場所を忘れてしまうなどの特徴があります。

「検索」

この状態は物事を思い出す段階を指します。

この段階に何かしらの問題がある方は覚える事は出来ても覚えたことを頭の中でうまく検索できません。

  • 遂行機能障害

これは約束の時間を守れなかったり仕事を納期通りに終えることが出来ず、途中で投げ出してしまうといった問題を指します。

  • これから先の目標を見定めて
  • その目標を実現させるための段取りを立てて
  • 目標にむかって実際に行動を開始・継続し
  • 様子を見て行動を調整していく

この流れが大事なのですが、この遂行機能障害を説明する為に

  • 始動
  • 終了
  • 自己制御

上記の順番でご説明させていただきます。

始動は無関心、意欲や動機などの欠如、自発性の欠如などの問題を含み、自発的に活動したり、目標に向かう事が難しいなどの特徴があります。

表情も乏しくなり趣味などにも関心を示さなくなることもあります。

終了は運動、何かしらの強迫観念、情緒不安定などの問題が含まれます。

ある行動に対して、それが間違っていたり求められていなくても繰り返し行ってしまうことがあります。

必要以上に何かを触ろうとしたり、肌身離さず持っていようとするのも特徴としてあります。

自己制御は社会的な規律違反は判断力、洞察力の欠如、反社会的行動などが含まれます。

他のもケガをしているのにしていないと言い張ったり、まだ継続的な治療が必要なのに

すぐに退院しようとする傾向にあります。

  • 社会的機能障害

社会的機能障害というのは自分で自分の行動を十分に制御できなくなるという事です。

不適切な言動をしてしまったり、怒りをうまく抑制できずパニックになってしまったりします。

分かりやすい症状としては子供っぽくなったり、悲しい場面で笑ってしまったり、タバコやコーヒーなどを一日に何本も消費したりします。

これまで説明させていただいた状態は、最初にお伝えさせて頂いた通り「脳機能障害」の場合があります。

では、どんな原因なのか?

わかりやすい原因は主に以下になります。

  • 外傷

交通事故や転倒などの外部からの衝撃によって脳に損傷を負う状態をいいます。

脳挫傷や低酸素状態により脳の広範囲にわたって損傷することもあります。

  • 脳卒中

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などによるものです。

各症状を簡単に説明すると「脳梗塞」は脳の血管が詰まり、「脳出血」は脳の血管が破れ、「くも膜下出血」は血管に出来た動脈瘤が破裂します。

  • その他の要因

アルコールや薬物の乱用、ビタミン欠乏、脳性麻痺、脳炎、脳症が原因となる場合もあります。

「高次脳機能障害」と判断されても現在では長期的なリハビリをとおして改善が望めますし、適切な処置を行えば悪化することもありません。

そして、この様な方に対してはリハビリは勿論の事、出来る範囲で生活習慣を改善し、特にカイロプラクティックケアも有効な手段となっております。

急にすべてを変える事は難しいので、ご自身に無理のない程度で、少しづつ出来る範囲で取り組んでいく事が大事です。

健康に対して大事なことは、「無理せず、ゆるく、長く」がポイントだと感じます。

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