こんにちは、イネイトカイロプラクティックの黄(ファン)です。
今回は「子どもの発達」についてお話させて頂きたいと思います。
特に今回のお話は子どもを持つ親御さんであれば重要なお話になります。
子どもは大人の想像しているよりも遥かに速い速度で成長しますし、とても繊細なものになります。
肉体的にも精神的にもです。
今回は子どもの発達の段階をわかりやすくお話させていただきます。
この記事が子どもと関わる上で何かしらの参考になれば幸いです。
Table of Contents
Toggle発達とは何なのか?
そもそも、発達とは何でしょうか?
発達は個体や事物が時間とともに変化し、成長・進化するプロセスを指します。
これは生物学的なものから、心理的な面までさまざまな分野に関連しています。
生物学的な発達では、個体が胎児から成人へと成長・変化する過程を指します。
この過程には身体的、知識的、感情的な成長が含まれ、例えば乳幼児が歩けるようになる、子供が学び、青年期で身体的に成熟するなどが含まれます。
心理的な発達は、個体の認知、感情、社会的なスキルが時間と共に発展し成熟するプロセスです。
子供の発達段階には言語習得、思考力の発展、社会的スキルの向上などが含まれます。
社会的な発達は個人が社会的な環境で成長し、文化や価値観に適応する能力を指します。
社会的な発達はコミュニケーション、協力、規範遵守、リーダーシップなどのスキルを含みます。
そして子ども4の発達は以下のような時系列で進んでいきます。
・乳幼児期
・学童期
・青年前期
・青年中期
この上記の期間について具体的にご説明させていただきます。
【乳・幼児期】
赤ん坊は生まれる際、とても未熟な状態で外に出てきます。
胎内と比べると外の環境は激変し、その刺激の中で乳幼児は成長します。
乳児はその中で成長のリズムを作っていく事になります。
視覚もままならない状態から徐々に五感が敏感になっていき、言葉にならない「あー」「うー」などにより自己の欲求や喜怒哀楽を表現します。
そしてこの時期のスキンシップの程度により自分が愛されていると感じる事で情緒が安定し人との信頼関係を育みます。
乳児はこの信頼感に重きを置いて、身近な人と関わろうしていきます。
歩行なども開始して、自分の行動範囲を広げていきます。
そして幼児になるにつれ、人や物、自然環境とのかかわりを深めます。
興味の幅を広げ、社交性や認知機能を発達させていきます。
自分で食事や排せつなどをするようになり、自己の生活習慣を獲得していきます。
この時期に大事なのは以下になります。
・肌を触れる事による愛着の形成
・愛着を形成し信頼感を獲得させる
・自己肯定感の獲得
【学童期】
学童期は小学校低学年・高学年の時期です。
この頃は乳幼児の面影を残しながら成長していきます。
善悪についての判断をこの頃から行うようになります。
言語能力や運動機能も高まり、様々な出来事に関心を強く持つようになります。
また乳幼児の頃にスキンシップや自然環境のかかわりが不十分だと子どもが社会性を身に着けにくくなります。
この場合は精神的にも不安定さを持ち、集団生活に馴染めなくなります。
このような問題を現在は「小1プロブレム」と呼称しており徐々に問題になってきております。
9歳以降の高学年になると、より認知機能が向上し、様々な分析が出来るようになります。
自分を客観的に捉える事が出来る反面、発達の個人差が顕著になる「9歳の壁」もこのころから顕著になります。
学童期の子供に大事なことは以下になります。
・他社に対する理解
・自己肯定感の育成
・集団における役割の自覚
・社会への興味を持つきっかけづくり
【青年期】(中学~高校)
中学生になると思春期に入り、人とは違う自分の内面に気づくようになります。
そのギャップに苦悩し自分の生き方を模索する時期でもあります。
友人関係に意味を見出し親に対する反抗期も迎えます。
異性への関心が深まるのもこの時期です。
不登校や引きこもり、暴力問題などもこの頃におきやすくなります。
人生の中で最も不安定な時期になり、接し方にも気を遣う必要があります。
高校生になると思春期の混乱から抜ける子どもが増えてきます。
この頃は社会に出てどうするのか?という社会との関りを強く意識するようになります。
この様に発達と言えど様々な段階を経て子どもは成長していきます。
そんな中、個性の強い子供や人の話を聞けない子どもが出てきます。
ここ数年【発達障害】と言われる子供が増えてきているのです。
医学を否定するつもりはありませんが、一つ気を付けて頂きたいことがあります。
それは、「発達には個人差がある」という事。
そして「脳は左右非対称で成長していく」という事です。
脳の機能は約20年かけて成長すると言われております。
5感をはじめとして、愛着形成、自我の形成、社交性、運動器官などすべてにおいてです。
この段階が徐々に成長していくのです。
・人のいう事が聞けない
・やってはいけないと言われても何度もしてしまう
・授業中にうるさくして、立ち上がってしまう
・なにをどうすればいいか分からない
上記のような特徴を子どもが持っていると近年では【発達障害】と診断されやすくなります。
(私は幼少期の頃、上記項目にすべて該当しておりました)
では、これは本当に【障害】なのでしょうか?
さきほどお伝えさせて頂いたように、脳は左右対称に発達しません。
なので、状況によってはコミュニケーションにバランスを欠いたり、日常生活に問題が起きたりします。
とくに幼少期のころは顕著にあらわれます。
そして【診断】のためにテストを行うのですが、大人でも当てはまる部分があります。
診断も医師により変わる場合があります。
なのに診断されたら薬で脳の機能を抑えようとします。
もちろん、本当に重度な場合や疾患には一時的には有効だと思います。
しかし、成長期である子どもの脳を薬により制御させようとするのはどうかと考えるのです。
なぜなら、障害ではなく【個性】の場合があるからです。
それ以外にも食生活や脳に加える適切な刺激、関りで変化する場合もあります。
子どもに薬を与える前に、まずはそのような取り組みを意識されることを推奨します。
発達についての参考文献はこちら→【発達とは】

黄(ファン)のプロフィール
カイロプラクティック業界に携わり14年目になります。
これまで名古屋のカイロプラクティック専門学校、サンフランシスコへ解剖研修留学、大阪のカイロプラクティック専門学校(現在は閉校)を卒業し国際基準であるカイロプラクティック理学士(Bachelor of Chiropractic Science)を取得。
現在も様々なセミナーを受講し続けております。
「人が良くなるとはどういうことか?」を常に追求し続けるため、そして【日本に正しいカイロプラクティック】を普及する為に地元春日井にて「イネイトカイロプラクティックオフィス」を開院。
気になることがありましたらお気軽にコメントください。
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※カイロプラクティックについて知りたい方はこちらをどうぞ→【カイロプラクティックと整体の違い】